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アルバイトも色々経験した。昼間は酒屋、うどん屋、休日はすし屋、運送屋、夜はデリヘルドライバー
これだけ働いても、コレまで得ていた給料の半分強の給料しか得られず、民事再生の返済にも影響が出始めた
とにかく借金が重い、ヤミ金の存在も頭にチラつく中、借りる事はせずに、４０面を下げた男が
情けないと思いながらも、両親に相談をした。

幸か不幸か、金融事故の件については、家族・両親ともに知っていたので、打ち明けやすい環境にはあったが
やはり、自立をした男なら出来る相談ではないので、言い出すまでにはかなり時間がかかった。

仕事が見つかるまでの間は、毎月の返済を立て替えてもらい、返済完了後に立て替え分を両親に毎月返済すると
約束し、破産に追い込まれて家を失う危機は回避できた。

残るは本職探し・・・ところが年齢も年齢、さらに世の中は不景気真っ只中という事もあり
ハローワークは大盛況になっており、募集する企業側も面接が出来ずに書類選考での募集ばかり

最終学歴は高卒、しかも一つの会社しか経験せず営業しかした事のない私にとって
書類選考という壁は分厚く、履歴書、職務経歴書のセットを送っても送っても面接の機会が得られない状態だった。

会えれば何とかなるといった自信はあったが、会う事が出来ずに困っていると、保険会社への紹介を受ける事が出来た。

ところが、保険は金融業界の一種であり、金融事故にはかなり敏感な業界である上、破産者は募集人にはなれないという
法律があるほどである。私の場合は、破産ではなく民事再生であった事と、裁判所の認可を既に得ていた事で
ギリギリ崖っぷちで権利を獲得でき、保険マンとして新たなスタートを切ることができた。

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